No.001 洋彫り研究記
最近研究している彫り、『洋彫り』の練習過程っす。
「てか、洋彫りって何?」っていう人も多いと思うっすけど、
ココで言う『洋彫り』ってのは、洋風な彫りってことで、
そうっすねぇ〜ナイフとか、ライフル銃とかに装飾として
彫ってある「彫り」、そんな感じっすねぇ〜
細かく、繊細で、表情豊かな洋彫りをやれば他の「和彫り」、
「石留め」もより上手くなるかなぁ〜と思いやってみてるっす。
まあ、どんな感じの彫りか見ていっておくんなまし。
まずは洋彫りするにあたって作ったタガネの紹介っす。
横に映ってるのは爪楊枝。
本来の洋彫りタガネでは無いんすけど、先端を細くして
出来るだけ細かく繊細に彫れるようにしてみたっす。
形は普通の毛彫りタガネと片切りタガネと甲すくいタガネっす。
主に線を彫るのは毛彫りで、残りの二つは模様に段差を付ける為、
地金を落とす用として使用したっす。
んでは!練習過程で彫ったモンを見てもらうっす。
彫った順に上から並んでるっす。右のメモリはミリ単位っす。
@
とりあえず葉っぱを彫ってみたんすけど、和彫りの勢いで彫ったら、
細かく繊細に彫れずぐちゃぐちゃになったっす。(はう)
どうやら葉っぱ自体は肉彫りのように地金を落とさず
細い線彫りだけで表現したほうがイイみたいっす。
A
前の失敗を踏まえ、「線はきっと引っ掻きキズくらいの細かさでいいんだ」と思い
丁寧に彫ってみた。丁寧過ぎて本当にキズみたくなってしまい
全体のバランスが悪く立体感を失い、平べったくなったっす。(はうぅ)
B
過去2回の失敗を踏まえ!
もっと全体のイメージを大切に葉っぱ一つではなく唐草一つを彫ってみた。
流れなど上手くいってないが、洋彫りのソレっぽい?かも?(ほっほう)
段々と洋彫りっぽくなってきて、和彫りとの違いに気付いたんすけど、
和彫りの絵や図柄の彫りの場合は筆で描いたような線に強弱があるんすね。
でも洋彫りの場合は鉛筆でデッサンを描いたような感じで、線に強弱をつけるより、
一定の線で精密に描くって感じの方が上手くいくみたいっす。
ってことで以上の色々を踏まえて、とりあえずカタチにするべく、
どっかの洋風の図案を見て彫ってみたのがこれっす。
画像をクリックすると大きい画像が見れます。
横の試し彫りしたとこは気にしないでね☆
うん。なんか洋風。
デキはまだまだだけど、きっとこんな感じ。
ってことで、『洋彫り』を研究、練習していこうと思いまっす。
ただ、今回は銅板に彫ったんすけど、バリが出てメッチャ彫りづらかった。
その辺も考えていかねばっ!
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