No.015 つなぎ その2


またしても「つなぎ」の解説っす。以前のはコチラ

で、前も言ったんすけど、ここで言う「つなぎ」って言うのは、
パーツとパーツの連結部分」っす。


今回のつなぎは、ウチで通称「ヘソ」と呼んでる方法っす。
それはどんなモノかと言うと、まずは通称「ヘソ」を使った作品をご覧あれっす。





まあ、ポコペンダントなんすけど、コレのこの部分のつなぎっす。





左:オモテ 右:ウラ っす。赤丸部分に注目っす。
んで、さらに! 横から見たのがコチラっす。




まあ、見た感じ出ベソっぽいからヘソと呼んでるんすけど・・・

この方法を使うとご覧の通り、コシもサンも無く、棒状のようなパーツを、
表向き同じ高さに揃えつつ動かす事が可能になるワケっす。

木の枝とか、葡萄の房をモチーフにしたデザインなんかで使うと、
実や小枝、葉っぱがカチャカチャ動き、職人っぽい作品になること請け合いっす。


んではぁ〜〜! やり方の解説っすっ!

まずはコチラ↓のイメージ画を見ておくんなまし。




単純に棒状のパーツで解説っす。
左側から言うと、一方のパーツの先に丸線を立て、もう一方のパーツに
丸カン(青)をロウ付けるっす。んで、丸カン(赤)フタをするって寸法っす。

この時に、丸カン(青)は可動するので、立てた丸線の太さプラス0.2mm以上の内径で、
丸カン(赤)はロウ付けてフタにするので、立てた丸線の太さプラス0.1mmの内径で、
太さは0.5mm以下がよろしいかと思われまっす。

そして右画像のように設置して、丸カン(赤)丸線をロウ付けるワケっすけど、

ここでっ! 剣さんのワンポイントアドバイス♪

ロウ付け時の注意点で、丸カン(青)を溶接すること無く、丸カン(赤)だけを
ロウ付ける為に、こういう風にロウ付けるとやりやすいっす。




しょうぼい画っすけど、左から出てるのがバーナーの炎で、丸カンと丸線の接点より
やや上(突き出てる丸線)に当ててまっす。丸線を長めに出しておきまっす。

で、丸カンと丸線の接点にある黄色い丸が、一回溶かして球にしたロウっす。
このようにロウを球にしておくと、変なトコにロウが飛ばず、思惑通りのトコに
ながれやすいっす。細かいロウ付けなんかをする時に覚えておくと吉っすよ。

んで、
長めに出しておくことで熱が加わりやすくなってる丸線に軽くロウが付いたとこで、
炎を丸カンの方に当てるようにすると、上手い具合に丸カン(赤)と丸線がロウ付くっす。

上手い事ロウ付いたら、あとは突き出てる丸線を切り、平らにするだけっす。


と、こんな感じの「つなぎ」もあるんすけど、
意外とスッキリ見えるし、それほど難易度も高くないので、一つのつなぎ方法
として覚えておくと、作品のデザインも増えるんじゃないでしょうか。

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(2006/06/14)

poko